お薬の飲み方・服用時間について~食前?食後?


 こんにちは。北浦和 みどりの薬局の管理薬剤師 緑川です。

 梅雨のじめじめとしたお天気が続いたと思ったら突然の夏日・・・みなさま体調崩されていませんでしょうか?

 今日は、お薬の飲み方や飲むタイミングについてお話しさせていただきたいと思います。

 まずお薬の飲み方について、「お茶でお薬を飲んでも大丈夫ですか?」というご質問を多くいただきます。

 答えは『大丈夫』です。

 基本的にはコップ1杯のお水または白湯で服用していただくのが良いのですが、たいていのお薬はお茶で服用しても問題ありません。ただし、例えばフェロ・グラデュメット錠のような鉄剤をお茶で服用すると、お茶の成分であるタンニンと鉄が結合し、吸収が悪くなる恐れがあります。

 また、『一部の高血圧のお薬とグレープフルーツ(果実、ジュース)』『一部の抗菌薬と牛乳』など、飲み合わせを避けた方がよいものもあります。そのようなお薬に関しては、必ず医師または薬剤師からご説明をさせていただきますが、ご不明な点や不安がございましたら、ぜひご質問・ご相談ください。

 次にお薬を飲むタイミング、服用時間についてです。

 主な服用時間は、『食前』『食後』『食直前』『食直後』『食間』『就寝前』『頓服(とんぷく)』があります。ひとつずつ簡単に説明していきましょう。

1.食前

 食事のおよそ30分前に服用します。吐き気止めのお薬や漢方薬など。

2.食後

 食事のおよそ30分後に服用します。内服薬の多くが食後の服用になっています。お薬のなかには胃に負担がかかるものもあるため、胃の中に食べ物が入っている状態のほうが胃への負担を軽減できるからです。

3.食直前

 食事を摂る直前に服用します。一般的には食事の5~10分前と言われていますが、「いただきます」の前に飲んでいただくといいかもしれません。

4.食直後

 食事の直後に服用します。食事が終わってお箸を置いてからすぐと考えていただくと良いかもしれません。

5.食間

 食事と食事の間という意味で、食事のおよそ2時間後に服用します。空腹の状態で飲むと吸収が良い薬や、胃の粘膜を保護するための薬などがあります。「食事中」に服用するのではありませんのでご注意ください。

6.就寝前

 夜寝る前に服用します。睡眠薬や便秘薬があります。睡眠薬は効果が現れるまでに30分~1時間くらいかかるものがあります。またお薬の成分によって、効果が3~10時間と違いがあるので、翌朝のタイムスケジュールに合わせて服用するとよいでしょう。

7.頓服(とんぷく)

 症状が出たときなど必要に応じて服用します。鎮痛剤や解熱剤、下剤などがあります。速効性のある薬によって症状を一時的に抑えるものです。1日の最大量や服用間隔については薬剤師より説明を受けるようにしてください。

 服用時間が食事時間と関連付けて指示されていることが多いのは、副作用や吸収の度合いに関係しているのに加え、食事に合わせて服用することで飲み忘れることがないというのも大きな理由です。

 毎日同じ時間にお薬を服用することは大切です。しかし、漢方薬などの食前に服用するお薬は、ついつい飲み忘れてしまうこともあると思います。その時は食後でも構いませんので、ぜひ気がついた時にお薬を飲むようにしてください。

 用法どおりに服用することはとても大切ですが、『毎日決まった量のお薬を飲む』ということはお薬の効果を引き出すために重要です。もちろんお薬によっては必ず服用時間を守らなければならないものもありますので、自己判断で服用時間を変えることは避けてください。

 お薬は継続して飲むことで、その効果を最大限に活用できます。用法・用量を守って服用し、途中で何か不安なことがございましたら、医師・薬剤師にぜひご相談いただきたいと思います。

#お薬のきほん #漢方薬

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